
地域の体験を販売し、「旅の目的」となる地域へ
ケース・スタディ
クライアント | ・岡山県観光連盟 様 |
背景・課題 | ・特定地域に観光客が集中 ・地域に体験商品は存在するが、オンライン販売出来ているものが少ない |
打ち手 | ・着地型観光商品のオンライン販売拡大を見据えた3カ年計画を立案 ・専門のスタッフにより、事業者にオンライン販売の説明と交渉を実施 |
成果 | ・asoview!掲載プラン数:3倍以上(2016年末と2019年8月末時点の比較) ・予約数:2.4倍(2016年と2018年の比較) |
地域内に存在する着地型観光商品をオンラインで販売し「旅の目的」となる地域へ
特定地域に集中する観光客に対し「周遊」を提案
岡山県では観光入込客数15,695千人*。年によってばらつきはあるものの、平成24年からは緩やかに上昇傾向にある。しかし岡山県内の周遊が十分にはなされておらず、後楽園・岡山城周辺(2,431千人)、倉敷美観地区(3,648千人)、蒜山高原(2,283千人)など特定の地域に観光客が集中している状態(*1)である。こうした背景を受けて、岡山県内では「多様な商品を観光客提供し、県全体での観光消費額を引き上げること」が主要な課題となった。
県内の着地型観光商品をオンラインで売り出す
当社がまず目をつけたのは、県内の着地型観光商品は十分に存在しているにも関わらず、オンライン販売を行っている事業者数が少ないという事実である。近年、旅行商品の購入する場所としてはオンライン専門予約サイトが41.8%と最も高いとのデータがJTB総合研究所により示されている。(*2)近隣の他県と比較し岡山県ではオンラインで予約が出来るプランは少なく、2017年3月末時点でasoview!の掲載は68プランであったため、「商品は存在するが消費者の目に触れない(購入にたどり着けない)状態ではないか」という仮説を構築した。
流通促進に向けた方法を模索
まず、県内に着地型観光商品の提供の現状実態を調査。岡山県観光連盟とアソビューで連携を図り、着地型観光商品を提供している事業者のリストアップを実施。その結果、県内にはすでに体験を提供している事業者が数多く存在しており、ゼロから体験の商品開発を実施するよりも、販路としてオンラインへの掲載を促す方が得策であると考えた。
県内の着地型観光商品をオンラインで売り出す
次に、オンラインでの販売が出来そうな事業者を調査し、アソビューとの契約を促進。契約からプラン掲載、販売方法まで全面的にサポートすることにより、県内の体験プラン販売数を3倍へと増加させた。(*3)また、県内における体験の申込数は2年間で2.4倍に増加した。(*4)(*5)
引用:
*1 岡山県観光課調べ「観光客・その流れと傾向」より、平成29年度実績
*2 観光経済新聞「デジタル化による旅行スタイルの変化 JTB総合研究所調べ」記事内、宿泊予約に関する統計
*3 2016年末時点と2019年8月末時点の、asoview!に契約されているプラン数比較実績
*4 2019年7月時点の販売契約社数
*5 2016年と2018年の、asoview!に契約されているプラン申込数実績比較実績